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2008.09.07 Sunday

会計で会社を強くする

経理をしっかりやろう

 日経ビジネスの書評に掲載されていたので、興味を持って購入してみた一冊。内容はちょっとTKCの宣伝が多くてそこは閉口したが、主張しているところはなるほど、と思った。

 私も会社を作って3年目に入った。石の上にも3年と言うが、3年頑張れば会社の形というものが見えてくる。今後はもっと戦略的というか、創造的に動いていきたいな、と思っているところだ。

 で、何でそんな真面目な気になったかといえば、ちょうど決算を終えたところだからだ。数字が見えると、ああ、ここは何とかしなくちゃとか、ここはもっと伸ばせそうだな、ということが見えてくる。


 で、ふと考えた。

 一年に一度ではなく、毎月とか毎週、毎日こういう風に思えば、もっとビジネスの成長が早くなるのではないか?

 で、この本に手を伸ばしたわけだ。

 そもそも現在の簿記とか会計は、さかのぼればフランスに端を発するそうだ。17世紀のフランスの重商主義者、コルベールは不況の原因になっている中小事業者の倒産を防止するため、商人に記帳と決算書作成を義務付けた。ちなみに破産時に帳簿を出せないと死刑になるという罰則付き。

 そういえば、今でもフランスの中小企業は強い、と聞いたことがある。これがその原因になっているのかもしれない。

 それに比べ、今の日本の経営者は。。。と著者は嘆く。記帳代行という「目に見える」仕事をその役割だと思っている税理士。また、それを期待する経営者。どちらもレベルが低い、と喝破している。

 記帳は目的ではなく、そこからどれだけ戦略を引き出せるのか。税金のためではなく、現在の把握と未来を見出すための会計。これがそもそもの原則のはず。

 言われて見ればごもっとも、その通り。

 ちなみに上場企業の会計とか監査は日本は甘いのですが、非上場の中小企業の簿記会計はとてもレベルが高いそうです。また、中小企業の会計基準についてはその指標が近年、できました。会計基準はひとつ、という世界の考え方からすれば、これもとても特殊なことだそうだ。

 この本の後半には、会社を強くするための会計のヒントが25項目あげられている。読めば当たり前だなぁ、と思うことだけれども、ちゃんと売り上げ計画を作らなくちゃ、という気にさせてもらったことはありがたい。

 全般的に、TKCの税理士がどういうことを理想として、現実の仕事をしているのか、それがわかる一冊に仕上がっている。そもそもTKCって何よ?とか、飯塚猛って誰よ?という方は、映画にでもなった高杉良さんの小説『不撓不屈』でも参考にしていただいてもいいし、わからない部分はもちろん、読み飛ばしてもいいかもしれない。

 参考)『不撓不屈(単行本)』

 経理をしっかりやろう、というモチベーションアップになる一冊である。


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