bizbook.tv

ビジネス書評の小宇宙 bizbook.tv へようこそ。
星の数だけ、人の数だけ、ビジネスの叡智がある。
aguni's BOOK SPACE

<< May 2018 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>

<< ならず者の経済学 世界を大恐慌にひきずり込んだのは誰か | TOP | できそこないの男たち >>

2008.12.14 Sunday

「シュガー社員」から会社を守れ!組織を溶かす問題社員への対処法

これ、社員だけの話ではないかも・・・

 さて、今、話題の「シュガー社員」本、第二弾です。

 向上心・責任感なし、逃避癖あり、権利だけはしっかり主張。こういう社員を著者は「シュガー社員」と呼び、前著ではその事例を多数、紹介して評判になりました。

 著者の講演を聞いた経営者の言葉が印象的です。これまで若手が辞めていくのは管理者の責任だと思っていた。しかし、こんな社員が現れているとは、気がつかなかった。その発言に担当者は涙した、とか。さもありなん、です。


 日本社会が夢とか希望を若者に与えられなくなって、かなりの年月が過ぎています。その間に大人になってしまった若者にとって、働くことの意味がわからない、と言われていた時代もありました。

 そして世の中は次のステップへ。法律や知識を味方につけ、仕事をしているフリをして楽に生きよう、という若者が出現です。

 楽に生きて何が変わるということもないのですが、主体性がないというか、諦めているというか、自分の人生を生きるのが怖いというか、まあ、困った人たちです。

 で、この本では、外見だけは仕事がデキる人のように見せている彼らを見抜く方法と、シュガー社員化するスイッチを押さない方法を解説しています。

 結局は、やはり会社側も旧来の家族型経営や、サービス残業当たり前の人材マネジメントから脱却して、きちんと法律に則った対応をしましょう、ということです。このあたり、社会保険労務士としての著者の姿勢がきちんとしていて、いいことだと思います。

 しかし、この本を読み終えて、ひとつ思ったことがあります。

 このシュガー社員に迷惑をこうむっているのは、果たして会社側だけだろうか? ということです。

 例えば、シュガー店員、シュガー営業、シュガー隣の人、シュガー通行人。

 こういう自己本位で自分に自信がない、攻撃型の逃避型。こういう人に、社員としてではなく、関わりになる可能性はないだろうか、ということです。

 この本にも実際にあったというレストランの例が出ていましたが、こんなお店、きっともう2度と行かないでしょう。きっとかなり不快な気持ちになるでしょう。

 社員は最悪、切ることができますが、失った時間と評判は戻りません。

 お客も上司もきちんと文句を言ったり、意見を伝えたりする。そういう風に対応していないから、シュガーがシュガーのままでい続けてしまうのかな、そんな風に思います。

 って、シュガーな人たちから言わせれば、たった1年で辞めてしまって、「他人事に聞こえる」と言われて「あなたとは違うんです」と発言した元首相も心強いお仲間なのかもしれませんが・・・。

 フラット化もここまで進行すると、困ったことです。

 ところで、シュガー社員の特徴のひとつに、自分を高めるための読書の習慣がない、ということがあるようです。

 この書評を読んでいる人はもちろん、該当外です。

 ということで、皆さんの周りのシュガーな人たちに溶かされないように、ご用心を。そのためにも、まずは知ることから。そのための一冊です。


コメント

コメントする









この記事のトラックバックURL

http://blog.bizbook.tv/trackback/929811

トラックバック

▲top