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2008.12.21 Sunday

できそこないの男たち

女性中心社会をデザインしてみる

 「生物と無生物のあいだ」で第29回サントリー学芸賞を受賞した著者が、分子生物学の観点から、男と女を語った一冊。内容は研究者の攻防の話からゴシップネタ、著者の男性観・女性観などが入っていて、真面目な教養本というよりは、雑誌のコラムを読んでいる感じである。そもそもは「本が好き」に連載されたものをまとめたとのことで、なるほど、という感じ。

 読んで知識を得る、というよりは、頭の体操を促す一冊といえるでしょう。

 さて、生物学的には女性がベースであり、男性というのはその亜種として作られ、遺伝子のリスクヘッジのための存在でしかない、ということは、有名な話ですが、これ、意外に知られていない事実のようです。

 確かに世の中を見ると、男性が社会を支配しているように見えます。アメリカ大統領も日本の首相も女性がなったことはないですし、歴史物を見ても、権力を握っているのは男性、ということになっています。

 この本ではその謎が解決されていません。著者は、メスが欲張りすぎたせい、という風に言っていますが、そうでしょうか?

 私はその方がメスにとって都合がいいから、ではないかと思っています。より有利なオスをゲットするためには、オス同士が戦っている環境の方がいいわけです。競争させ、戦わせ、生き残ったオスこそが自らの遺伝子を存続させる可能性が高いわけですから。

 そういう視点からこの社会を見てみると、世の中が違った姿に見えてきます。たとえば、街に出れば、女性の姿ばかりが目に付きます。週刊誌などで女性の裸が晒されているのに、男性の裸はあまりないのはなぜでしょう。

 著者いわく、長生きするためには女性に生まれることだ、と言います。日本人の平均寿命にして7年も差があるのです。なるほど、それはそうかもしれませんね。

 男性は生物学的に女性をカスタマイズしたものだから、不完全で壊れやすい。これが著者の主張です。さらに喫煙・飲酒・ハードワークなど、男性が壊れやすいように(笑、社会はできています。

 女性の社会進出が進み、結果として少子化が進んだ。結果として民族消滅の危機を迎えている。これが日本の現状なわけですが、この本の話から考えれば、そもそも女性の社会進出というところに、誤解と錯覚があったのではないかと思います。

 人事の方や、派遣会社の方とお話していてわかるのは、学問でも仕事でも同じ成熟度であれば女性が優秀である、という事実です。あまり逆の話は聞きません。でも、男性を雇用したいと企業は考えます。理由は、女性はきっと辞めてしまうから、とのこと。優秀であればあるほど、よいオスを捕まえて、生物として目的である娘の創造へとフェイズを移してしまいます。女性はこの社会で自由な存在なのであり、社会の維持よりも、生物としての自己都合を優先することが許されているのです。

 これは冗談ですが、奥さんがコーチングの勉強をしたい、と言ったら気をつけろ、という話があります。コーチングで自己に目覚めたら、子どもが無事に成長したら、結婚を維持する努力に意味がなくなってしまうことに気づくから、という話です。実際、活躍しているコーチの方で、離婚されている方というのは意外に多いです。

 女性はこの社会で自由。男性は不自由。男性は女性の姿だけでにでもお金を払い貢ぐことに喜びを感じる。女性は男性に競争させることに喜びを感じる。これが生物学的にシンプルな社会の形かもしれません。

 男性しか歴史に登場しないのは、それは逆に、生物学的には、男性の生命に意味がないからかもしれません。生きている意味を求めて何かを残そうとストレスが高い状態で生き急ぐ。男性というのは女性から見れば、そんな可愛い生物なのかもしれません。

 男性社会を女性社会に置き換えてみる。そうすると、これまでの常識とは違ったものが見えてきませんか?

 そこにはこれまでに見えていなかった、ビジネスチャンスやプライベートでの成功のヒントも見えてくるかもしれません。


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