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2003.03.09 Sunday

俺が、つくる! 世界一の職人岡野雅行

中小企業の商売のカラクリを一変させた男、語る。


 最近、新聞やTVで良く見かけます。カリスマ職人の岡野雅行氏が語る、中小企業応援の書です。ランキングに登場していたので買いました。面白い!

・「できない」と言われると、俄然、成功してみせると燃えてくる
・技術は見て盗むもの。教えてもらうものじゃない。
・国や銀行に何かしてもらおうと思ったことはこれっぽっちもない
・仕事は看板ではなく、人間性でするものだ
・小泉首相や竹中大臣よりも日本経済のことはわかっているよ
・ちょっと人と違うことをやれば絶対に儲かるのに、苦労しようという人がいない
・誰も責任を取ろうとしないから現場は怖がって何もできない

 などなど、これらは章立ての名前でもあり、岡野語録でもあります。どうでしょう? 元気なオヤジの姿が浮かんできませんか?

 銀行にしても小売業にしても、どうも日本の企業施策を見ていると、大企業をなんとかして守ろうという印象を受けます。塩爺はときどき喝を入れているけれども、デカすぎてツブせない、という意識がやはりあるようです。では、デカくない中小企業はどうするの?といえば、「経済産業省としましては、元気のある中小企業を支援すべく中小企業対策の着実な実施、創業・新事業への挑戦を促すような環境の整備等に全力を尽くす決意であります」(『中小企業白書 2002年度版』)とのこと。つまりは応援はするけど、自力でなんとかしろ、ということらしいのです。

 21世紀に入り、大企業は「日本で生産して海外に輸出する」から、「消費地で生産する」というモデルに切り替えてきた、とこの本の後書きで経済ジャーナリストの財部氏は言います。だから、中小企業の業績の悪化は決して経済のせいばかりではないのです。業績を回復するには、大企業にお仕事をもらって処理する、という下請けのモデルから脱却し、いかに独自で新しいビジネスモデルを創造できるのか、ということになります。

 それは製造業だけの話ではない、のです。当たり前のことですが、主体性のない組織は死んでいって当たり前。生きるために進化し、生まれ変わっていく企業でなければ変化に対応できない。

 この本はちょっと仕事に行き詰まったときに、飲み屋で元気の良いオヤジに会って話を聞き、頑張ろう!と思える。そんな効能を持った本です。しかも、この本で語られたことをゆっくり考えれば自分の商売にきっと生かせる言葉が満載。中小企業だけではなく、もちろん、大企業の現場を支える人達に、ぜひとも一読していただきたい一冊です。


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俺が、つくる!
職人にして経営者。これが、昔の日本の原動力の生き字引。「つくる」とはなにか?    自らの手で「作る」    小さな部品が大きなモノを「造る」    そして新たなサービスやビジネスを「創る」わたしの忘れてた「つくる」がありました。自信をもち、豪快に笑
(パワボン 2006/01/23 10:53 AM)

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