2003.01.12 Sunday
ビジネス・シンク 仕事で成功する人の8つのルール
わずか2000円でトレーニング・プログラムを試せます。
この本では「仕事で成功する人のルール」を「ビジネス・シンク」と呼び、具体的な例とユーモラスな語り口で紹介している。その項目は8つ。曰く、
デイヴ・マーカム著
スティーヴ・スミス著
マハン・カルサー著
鈴木 主税訳
日本経済新聞社
(2002.11)
スティーヴ・スミス著
マハン・カルサー著
鈴木 主税訳
日本経済新聞社
(2002.11)
この本では「仕事で成功する人のルール」を「ビジネス・シンク」と呼び、具体的な例とユーモラスな語り口で紹介している。その項目は8つ。曰く、
ルール1 入口でエゴをチェックせよ
ルール2 好奇心を育てろ
ルール3 ソリューションから離れろ
ルール4 証拠をつかめ
ルール5 インパクトを計算せよ
ルール6 波及効果を探れ
ルール7 黄色信号では減速せよ
ルール8 原因を見つけろ
これらのルールはこの順番で読まなくてもかまわない。気になったところをパラパラ見る。この本はそんな読み方が正しい。
企業で組織の在り方が問題となっている。これまで当たり前とされてきたピラミッド構造の組織では変化に耐えられず、また、変化のきっかけを見つけることも難しい。企業の合併や買収、そこにも仕事に共通の考え方、フォーマットがない場合、感情論に徹してしまい、本来の目的であった組織の強化・効率化が難しくなる。
先端的な組織体を目指す場合、現場に権利を委譲することによってそれを成し遂げようとする考え方がある。つまりは「管理」という仕事を作らない、ということになり、ホワイトカラーや中間管理職層のリストラが可能になるので、コスト的にも強い組織となる。
しかし組織を管理なき組織に移行しようとすると、その過程で問題が生じてくる。それを解決するのが、仕事の上での思考法の標準化である。組織を形作る人々がその個性をフル活用して行動した場合、それをひとつのビジネスとしてまとめあげるための共通の思考法・仕事の仕方がないと、組織としてのまとまりを保つことが困難となってくる。そういう問題意識の中で脚光を浴びているのがロジカルシンキングやクリティカルシンキングなど、仕事術についての考え方となってくるわけである。この本もそういった仕事術のノウハウ本のひとつである。
この本で書かれている内容に基づいて、フランクリン・コヴィー・ジャパン株式会社では2003年4月からトレーニング・プログラムを開発、商品として提供するとのことである。この本はわずか2000円。プログラムだとこの値段ではいかないだろう。そう考えると、この本はかなりオトクである。