2003.06.15 Sunday
コトラーのマーケティング・コンセプト
この本はとりあえず買っておきましょう。
現代マーケティング学界の第一人者、コトラーの最新作である。書店などでこれに合わせてコトラーの著作のフェアをやっているが、巨大で高価で重量級のほかの著作にくらべてこの本は明らかに特徴がある。――つまり、コンパクトで安い。
コトラーのマーケティング・コンセプト
posted with 簡単リンクくん at 2003. 6.15
フィリップ・コトラー著
恩蔵 直人監訳
大川 修二訳
東洋経済新報社
(2003.5)
恩蔵 直人監訳
大川 修二訳
東洋経済新報社
(2003.5)
現代マーケティング学界の第一人者、コトラーの最新作である。書店などでこれに合わせてコトラーの著作のフェアをやっているが、巨大で高価で重量級のほかの著作にくらべてこの本は明らかに特徴がある。――つまり、コンパクトで安い。
原題は、
Marketing Insights from A to Z
: 80 Concepts Every Managers Needs to Know となっている。
つまり、全てのマネージャーが知っておきたい80の概念/マーケティングの見識AからZ、とでも訳しておこうか。
広告、ブランド、競争優位、顧客満足、デザイン、起業家精神、イノベーション、リーダーシップ、ロイヤルティ、マネジメント、アウトソーシング、パブリック・リレーションズ、戦略、成功と失敗、価値、クチコミ、熱意…。
コトラーが今日のマーケティングにおいて必要だと思われる80の基本概念について実例をたっぷり降りかけて、時にはユーモアのスパイスも効かせて語ってくれる。
まずこの本を読み、使えるのはマーケター。そしてBtoBのセールスマン。彼らはその言葉にコトラーの魂を込めることで、自分の売りたい、主張したいものについてより自信をもって発言ができるだろう。いつでも手に取れるところにおいて、付箋紙でも貼って、使えるところは使うと良いだろう。
マーケティングと無縁に仕事をしている人。この本があれば、マーケターやセールスマンにダマされることはないだろう。1つの言葉は短すぎず長すぎず、極めてコンパクトに説明されているから電車の中でひとつずつ勉強してはいかがだろう。
もしあなたが自分のビジネスを持っているのであれば、この本はきっと、コトラーの著作の中ではNO.1のバイブルになるだろう(他のコトラーの本はちょっと読むには重過ぎるから)。
ともかくちょっと商売のことを考えようと思ったことがあれば、一応、買っておいて手元に置いておくことをオススメする。辞書とかキーワード集とかいうものは書棚にあるだけで武器になるものだ。装丁もシンプルで綺麗。これも実はオススメである。
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