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2003.02.01 Saturday

インフォアーツ論 ネットワーク的知性とはなにか?

ネットワーク時代に対応した知恵とわざ


 オンライン書店bk1でもメディア・社会学の書評を書かれている野村一夫さんが、そんな経験も含めてネットワーク的思考を育てる教育について語った貴重な書。大学の講師であり、パソコン通信時代からインターネットの時代まで現役のネットワーカーでもある著者ならではの1冊です。先住民時代からインターネットによって市民化の過程を経て、そして教育というプログラムを経て再生産の時代に入るネットワーク新時代に向けて送る貴重な提言となっています。

 bk1にもメディア・社会学の書評を書かれている野村一夫さんが、そんな経験も含めてネットワーク的思考を育てる教育について語った貴重な書。大学の講師であり、パソコン通信時代からインターネットの時代まで現役のネットワーカーでもある著者ならではの1冊です。先住民時代からインターネットによって市民化の過程を経て、そして教育というプログラムを経て再生産の時代に入るネットワーク新時代に向けて送る貴重な提言となっています。

 野村氏は2003年から始まる高校の「情報化」の授業で提供される教育の内容を「インフォテック」と断じています。「インフォテック」は野村氏の造語で、「情報技術(いわゆるIT)およびそれに基づく情報工学的文化」のこと。
 一方、野村がこれに対抗する概念として導入しているのが「インフォアーツ」です。「ネットワーク時代に対応した知恵とわざの総称」と野村氏は説明しています。その詳細はぜひ、この書をお読みください。

 この書で具体的に紹介されている、情報教諭向けの研修テキストの内容は以下の通りです。なるほど、これでは情報技術者養成講座ですね。

 1 情報科教育法(指導計画・実習などの考え方)
 2 情報指導概論(人材像と就職指導)
 3 情報化と社会(情報化の歴史、産業界の情報化、著作権、情報倫理)
 4 コンピュータ概論(ハードウェアとソフトウェア、データ通信)
 5 情報活用の基礎(コンピュータを介したコミュニケーション)
 6 情報発信の基礎(プレゼンテーション)
 7 アルゴリズムの基礎(アルゴリズムとは何か)
 8 情報システムの概要(情報処理システムの技術)
 9 モデル化とシュミレーション(モデルの効用、数理的解決)
 10 情報検索とデータベースの概要(データベースの仕組み)
 11 ネットワークの基礎(ネットワークの設計運用管理)
 12 コンピュータデザインの基礎(知覚における見覚え、造形の数学的基礎)
 13 図形と画像処理(2次元図形と3次元図形、画像変換)
 14 マルチメディアの基礎(作品制作)
 15 総合実習(CG作成アプリケーションの利用)

 国が教育として用意できると考えるものと、野村氏が必要だと思っているものとの差は大きいようです。魂を込めるのは現場任せ、のこの国。魂こそが本質だ、とする野村氏。

 逆説的に言えば、そういう状況が容易に想像できるからこうした本が必要なのだし、野村氏の発言が今後、もっと重要になってくることでしょう。今後もソキウスに注目です。


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