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2002.08.25 Sunday

「田中真紀子」研究

立花隆が田中真紀子に期待すること。


 TVや新聞ではニュースの「今」はわかる。しかし、そこに存在している「歴史」や「人間」を伝えることは不可能だ、ということをこの本を読んで思った。

 主人公は田中角栄とその娘。そして他でもない立花隆自身である。自民党、田中角栄、日本列島改造論、バブル、不良債権、小泉改革、鈴木宗男、田中真紀子、雪印食品、高速道路、日本ハム…そしてこれから明るみになる事件がバラバラのキーワードではなく、明治以降の日本が抱え込んでしまった政治の構造を見たときにつながってくる、ということをこの本は浮かびあがらせてくれる。そしてボロボロの日本が生まれ変わるためにはどれくらい困難と混乱が想像されるのか、物語ってくれる。我々がもはや当たり前だと思ってしまっている政治のやり方や政治に対する態度、考え方、そういったものがそもそもおかしなものであるのかに、気づかせてくれるのだ。

 最近の立花氏の著作の中では失礼ながらあまり感じることのできなかった「熱い」著作である。今の時代を読み解く本として、そして昭和から平成の時代を生きた全ての選挙民に読んでもらいたいし、現代史の教科書にしたい一冊である。…でもきっと、立花氏はこの本を何より、田中真紀子本人に読んでもらいたいだろうな。


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