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2006.11.05 Sunday

組織変革ファシリテーター「ファシリテーション能力」実践講座

ファシリテーションが「会議の技術」を超えて


 ファシリテーション、という言葉を聞くと、会議でうまく成果を出すための司会術、というくらいの意味に聞こえる。しかし、このスキル、もっともっと可能性を秘めている。

 コーチングやカウンセリング、NLPや心理療法などが、基本的には誰か個人の心に影響したり、アクションを起こしたりするためのスキルであるといえる。つまりはそのセッションなりトレーニングは、個人単位で行われる。従って、これらの機能する範囲は、あくまで組織の中の個々人なのだ。

 しかし、一方、ファシリテーションは、個人と個人の間を調整し、組織としてのパワーを発揮させ、アクションを起こすためのスキルである。これは個に対するアプローチと同じようでいて、実は全然、違うものなのだ。

 今回の一冊は、私も末席に所属させていただいてる日本ファシリテーション協会の会長、堀公俊氏による、ファシリテーションスキルを組織変革に活かすための実践講座。それこそコーチング、NLP、マインドマップ、コンサルティング、意思決定論、ワークショップ論など、様々な分野からのスキルを導入して、様々なテクニックを披露してくれている。

 コンサルティングの研修などで観察をしていると、こういう話し合いのテクニックであるが、意外に若い人の方がうまくできるようだ。それは、学級会やホームルームなどで、誰もが司会役をやって、議論を民主主義的にまとめあげている訓練を、義務教育時代に受けているからだと思われる。

 家父長制的な制度の下に育っているマネージャークラス以上の世代の方が、スキルとして身につけないといけないと感じているようだ。しかしコミュニケーションというのは、日常生活でも使っていることであるだけに、なかなか会議の場だけ変えるというのは難しい。

 今回の書籍は組織のパフォーマンスを上げたり、それこそ変革するためのスキル中心であるが、同じシリーズの前作では、もう少し基本的なところを分かりやすく読みやすく説明してくれている。こちらもお勧めである。

 『問題解決ファシリテーター』

 ともかく、個人が個人としての夢や自己実現を目指しているような、豊かな社会になると、何をするにも個を尊重しつつ組織を纏め上げていく、微妙な組織運営能力が求められていく。それを無意識にできる人も世の中にはいるけれども、自分にそのスキルが欠けているな、という方は、こういう本で研究して、意識的に振舞ってみてはいかがだろう? そして成功体験を得ることができれば、あなたも立派なファシリテーターだ。


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