2006.02.18 Saturday
ブログ人気No.1コーチが教える 幸せ成功力を日増しに高めるEQノート
成功哲学とコーチングの華麗なる融合
世の中には「成功哲学オタク」と呼ばれるような人が居て、成功するとかいう本があれば読み、そういう講演会やセミナーがあればほいほい出て行く。階級格差が言われるようになれば、そういう方はますます増えるのではないでしょうか?
世の中には「成功哲学オタク」と呼ばれるような人が居て、成功するとかいう本があれば読み、そういう講演会やセミナーがあればほいほい出て行く。階級格差が言われるようになれば、そういう方はますます増えるのではないでしょうか?
この著者、野口コーチも前書きで、「私は昔から、自己啓発書や「成功法
則」と名のつく本を読んだり、成功者の講演を聞いたりするのが好きでした」(P3)と語っている。ポイントは、「しかし、本を読み講演を聞いても、なかなか自分を変えることができないままでした。」(P3)
と、ここで野口氏は考えたわけです。そうか、この自己啓発書が持っているコンピテンシー(行動属性)を実現するために、コーチングの手法を用いれば良いのだ!と。
なるほど、これはごもっともです。これを彼は「幸せ成功力」と呼んで、自らのコーチングのネタにしたところ、ブログはアクセス殺到、もはやクライアントは半年以上、予約待ちでいっぱいに。そこで、そのノウハウを本にしました、というのがこの本の誕生のきっかけらしい。
さらにこの本は、「成功したけれども幸せを感じられない方」のための処方箋も用意してくれている。こういう視点はきっと野口コーチのクライアントのセッションの体験から出てきているのだろう。そう考えると、実際にコーチとして活動している方にとっては、非常に参考になる一冊だろう。
ところで、ここで疑問点が沸いてくる。
「本を読んでも自分がかわらない、というのに、それを本にして意味があるのか?」
という点である。ここからがこの本の面白いところ。
この本は普通の書籍に見えて、実はワークブックである。ページのいたるところに書き込みができるスペースがあり、自分自身を確認しながら読み進めることができる。できるだけ「使える」本にするために、細かいところまで気を配って本を作ったな、という感じがして、非常にそこが好印象の一冊になっている。
ただ惜しむらくは、なかなかA5版の本に書き込みをするのは難しいかな、というところか。ぜひ読者の皆様には、必要箇所の拡大コピーをしてからこの本を読み始めることをオススメしたい。
そう考えると、次の企画でノートサイズのムックが出版されそうな気もするが(笑)、何にせよ、コーチングと自己実現に興味のある方にとって、なかなか使える一冊であることは間違いない。(aguni)