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2010.01.03 Sunday

心をほぐす老子・荘子の教え

道って何だ?

 老子や荘子の教えというのはよくわからない。そんな風に思いつつ、著者の方よりいただいて手に取った1冊。

 この本は著者の古典解説シリーズの3冊目。『最強の孫子』『活かす論語』に続く刊行となります。なかなかネーミングにもセンスが光ります。

 世界には何か法則があるに違いない。西洋ではその背後に神の意思や科学的事実なんてものを想定したわけですが、古代中国ではそうは考えなかったようです。

 そこにあるのが「道」という考え方。「道理」と言った方が、日本人にはわかりやすいかもしれませんね。

 昨年の金融危機。一体何が起こったのかと誰もが不安に思い、右往左往していました。つまりは道を見失っていたのですね。

 古代中国を考えると、日本とは違い大陸で、それこそいろいろなことが起こっていました。異民族の蹂躙。民族同志での争い。様々な天変地異。そんな中で、天の意志がどこにあるのか、考えたに違いありません。

 この本にはそんな中国の古典の思想が詰まっています。どこまで現代の日本人に理解できるかはわかりませんが、何かのヒントにはなるでしょう。

 この本では、老子、荘子、列子、淮南子について、それぞれの思想と言葉を解説しています。巻末にはスピーチなどで引用できる名言も紹介。アンチョコとしても使える1冊になっています。

 個人的に面白かったのは、老子は上から目線、荘子は下から目線という指摘です。権力者があるがままの道を認めつつ、しかも権力を保持していくためにはどうすればいいのか、システムを作ってしまった論語とは違って、ここに老荘思想の矛盾があるわけですね。しかし思想というのは矛盾があるからこそ面白いわけで、そこが老子の魅力なのかもしれませんね。

 個人的には、こういう時代の中国の思想には、どうもインド哲学の影響が見受けられる気がします。そんな流れももっとわかると、仏教の影響を多く受けている日本人にはわかりやすいのかもしれないですね。

 中国古典のアンチョコ本の1冊として是非、棚に並べてはいかがですか?


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