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2009.11.08 Sunday

空気を読むな、本を読め。小飼弾の頭が強くなる読書法

読書親善大使に任命したい

 著者のブログによると、<本書「空気を読むな、本を読め。」は、私が書き下ろしたというより、私を読んだ @hanazappa こと花澤@イースト・プレス様がそれをまとめた上で、私が編集しなおした「本の本」。>とのこと。つまりは編集者が起こした本ということになる。

 作者は、世の中的には知る人ぞ知る、ネットの世界では有名な書評家。元ライブドアのCTOでもあり、あの会社というのは個性のある人が本当に活躍できたんだなぁ、と思う。


 それはともかく、この本の対象者はおそらく20代とか30代、いわゆるゆとり教育で読書の習慣がないまま大学に入っちゃったり、社会人になってしまったりした人だろう。著者は一貫して、読書は楽しい、というメッセージを伝えている。

 ライトノベルやエロ本を褒め、クソ本も許せと訴え、まあ、とにかく読め、ということ。本の批評をする暇があれば一冊でも多く読め、確かに(笑。

 編集者が作った本だけあって、そのための仕掛けは満載。開くと図が多い。無意味な図もあるけれども、しかし横を見ると意外に難しいことや深いことも書いてあり、なるほど、図で考える空白を作っているんだな、と納得。個人的には上下11段、横幅7段以上の著者の本棚がとてもうらやましく思いましたが、こういう仕掛けが意外に嬉しい(笑。

 そして表紙とタイトル。著者に書名の入ったTシャツを着せて、セクシーポーズ(?)を取らせ、ついでに勝間さんまで引っ張り出してきて帯に入れる。コメントの内容はともかく、ショッキングピンクの文字のインパクトはすごい。とても「ビジネス」を名乗るシリーズとは思えない装丁です。

 そして文章はあくまで読みやすく。で、中にちゃんと「本の表紙は嘘をつく」「出版社の手口にダマされるな」という内容まで。確かに、表紙で買うとダマされて、それで読書嫌いになった人というのもいらっしゃるかもしれません。

 世の中に読書大使になりそうな人と言えば、何人か浮かびます。例えば、元Amazonのバイヤーで『成功読書術』も書いている土井さんは、新聞のインタビューで、ベストセラーを全部買っても10万ちょっとしかかからないからそこから初めればいいでしょう、みたいなことをおっしゃっていました。しかしこれはちょっとハードル高いですね。

 あとは上にも出てきた勝間さんですが、この方は、私の薦める本はいいわよ、という感じがなきにしもあらずです。まあ、大使というより営業マンタイプですね。好き嫌いの評価が分かれそうなので、これも難ありです。

 そしてこの本の著者の小飼さんは、「まずノンフィクション1冊を読み、そこに出てくる参考文献のうち関係なさそうな本を6冊読む」ところから始めることを提唱されています。

 安い本を買え、ブックオフを活用しろ、知っているところは読み飛ばせ

 などなど、まあ、これならできそう、と思う人は多いでしょう。

 そういう意味で、読書離れと言われて久しい昨今、もし、読書親善大使なるポジションがあるとすれば、小飼さんこそふさわしいのかな、と思います。


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