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2009.11.03 Tuesday

成功は一日で捨て去れ

社長本マーケティングの見本です。

 久々にジーンズを購入しました。目的買いで近くのユニクロで。2本買うと値引きでしたので色違いを購入しました。実は履いてみてシルエットが良くなかったら近所のジーンズ専門店で購入しようと思っていたのですが、なかなか良かったので購入。浮いたお金で高い靴を買ってしまいました(笑。

 さて、前著の『一勝九敗』から6年。ユニクロの柳井さんの経営を振り返った一冊です。本のお値段も1,029円から1,400円とアップし、装丁もソフトからハードになりました。


 内容は前回の延長ですね。いかに失敗を重ねたのかということをメインに書かれています。この間にいろいろなことがありましたが、一読すると、ユニクロのブランドイメージを大きく変えることができたというのがいちばんの成功である、という印象です。安売りではなく、高機能・高付加価値の商品を世界展開するSPAの成功モデル。そんな風に見えるようになっているというのは成功でしょう。

 会社が大きくなってしまったために起きてきた様々な弊害。それをいかに倒していくのか、ということが今の柳井さんの関心事。しかしこういう意識の経営トップが居ない会社というのもたくさんあるんだろうなぁ、としみじみ思っています。

 この本には柳井語録がいっぱいちりばめられています。なんと、社内で社員向けに送った正月メールの内容まで出ています。社員の体験を疑似体験するようで面白いですね。

 で、これにピン!と来ました。

 この本を読んでいて、ひとつわからなかったのは、柳井さんが誰に向けてこの本を書いているか、ということです。社長が社員に向かってというのでもないし、お客さんに対してという感じもしない。

 経営品質を学んでいて、商売が上手というか巧みな会社というのは、お客さんを上手にファンにしている会社だな、と思っていますが、まさにこの本はそういう目的で書かれた本なのではないかな、と思いました。ユニクロの店舗や商品、あるいは会社そのものや株に対して、その物の奥にある思いというものを情報として付加することによって、よりファンになってもらおうと。そういう目的の本なのかな、と思いました。

 考えてみればメーカーなり小売業なりの社長が商品やサービスに込めた思いを、直接、顧客に話せるなんてのはすごいことです。もっともっといろんな会社でこういう手法が使えるといいのにな、と思いました。

 しかし、そんな宣伝というか広報に乗っかって読みたい経営者といえば、やはり成功していながらも失敗も重ねている、その両方のバランスが大事なのかもしれません。失敗ばかりの人の本では読みたくないでしょうし、成功ばかりの自慢話というのも、これまた面白くないからです。

 優れた経営者は人の気持ちをつかむのが上手いと言いますが、それは良い本の書き手の条件とも同一かもしれませんね。


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